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ぷっくりシール(ドロップシール)の作り方 — 自作と業者制作の違い、費用と納期
「ぷっくりシール」「ドロップシール」「ぷくぷくシール」「3Dシール」。呼び名は重なっていても、つくりの異なる商品があります。このページでは、自宅で作る方法と業者に頼む方法を並べて、どこまでが自作でできて、どこからが工場の仕事になるのかを整理します。
1. ぷっくりシール(ドロップシール)とは — 呼び名の整理
印刷したシールの表面に透明樹脂をドーム状に盛り、立体化したシールです。台紙の上に絵柄、その上に厚い透明樹脂という三層構造で、樹脂には大きく2系統あります。硬質のエポキシ樹脂(押しても凹まず、飴のように透明で硬い)と、軟質のウレタン樹脂(指で押すと少し沈む、薄めのぷっくり)です。2025年後半から社会現象になった市販の立体シールは硬質系で、「押しても凹まない」ことが本物の見分け方として語られるほど、硬さと厚みが魅力の中心になっています。
呼び名は、形から「ドロップシール」(飴のドロップに似ているため)、手ざわりから「ぷっくりシール」「ぷくぷくシール」、見た目から「3Dシール」「立体シール」「ドームシール」、工程や材料から「ポッティングシール」(印刷業界の工程名 potting)、「エポキシシール」「樹脂盛りシール」と、さまざまに呼ばれています。当社では、これらを透明樹脂を盛り上げた立体シールの一般的な呼称として使っています。なお「ボンボンドロップ」は株式会社クーリアの登録商標で、同社製品の名称です。
呼び名の3層 — 総称・加工名・商品名
| 層 | 呼び名の例 | 意味 |
|---|---|---|
| 総称(一般的な呼び名) | ぷっくりシール、ドロップシール※、ぷくぷくシール、立体シール、3Dシール、ドームシール | 形や手ざわりからの呼び名。検索でいちばん使われるのは「ぷっくりシール」。※印は他社の登録商標でもある語です(下の注記)。 |
| 加工名(印刷・工場の用語) | ポッティング加工、エポキシ樹脂盛り、ドーム加工、レジン盛り | 印刷・加工の現場で使われる工程の名前です。この加工のシールは「ポッティングシール」「ドームシール」とも呼ばれます。 |
| 商品名・ブランド名(各社の固有名) | ボンボンドロップ(株式会社クーリア)、ドロップシール(株式会社サンエックス)など | 特定の会社の製品を指す名前。他社が登録している造語は、そのまま自分の商品名にはできません。当サービス名「ぷっくりシールラボ」は、総称の「ぷっくりシール」に「ラボ」を足した形で、他社の造語を含んでいません。 |
「ドロップシール」は株式会社サンエックスの登録商標でもあります(本ページでは立体シールの一般的な呼称として用いています。当社のサービス名「ぷっくりシールラボ」には含めていません)。当社および本サービスは同社・株式会社クーリアとは関係ありません。

2. 自作する方法(UVレジン・100均素材)と、その限界
樹脂の3種類 — 自作と工場で使う材料の違い
| 樹脂 | 硬化のしかた | 仕上がり | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| UVレジン(1液) | UV-LEDライトで数分。厚いほど内部まで届きにくい | 薄盛りなら硬く透明。3mm以上の厚盛りは硬化不良・ベタつき・黄変が出やすい | 自作、数枚〜数十枚、試作 |
| 2液性エポキシ(硬質) | 主剤と硬化剤を混ぜて硬化。常温で24時間前後、工場では加熱して短縮 | 押しても凹まない硬さ、飴のような透明感、3〜5mmの厚盛りが可能 | 工場の硬質品(当社の標準仕様など)。自作では計量・気泡抜き・硬化待ちの難度が高い |
| ウレタン(軟質) | 2液または1液。オンデマンド印刷機に組み込まれた装置で塗布・硬化 | 指で押すと沈む弾力、盛りは2mm前後。曲面にはなじみやすい | 少量・短納期のオンデマンド印刷、名入れ用の小さなシール |
硬化時間や厚みの上限は製品ごとに異なります。自作する場合は使う樹脂の説明書の値を優先してください。

手順
- 絵柄を印刷する。シール用紙に家庭用プリンターで印刷するか、コンビニのシールプリントを使います。透明感を出したいなら透明フィルムのシール用紙、発色を優先するなら白地のシール用紙です。
- 輪郭をカットする。ハサミやデザインナイフで絵柄の少し外側を切ります。角は丸めておくと、樹脂が角から流れ落ちにくくなります。
- 樹脂を盛る。UVレジン、または透明に乾く水性ボンドやグルーを、中央から外側へ少しずつ盛ります。縁のギリギリ手前で止めると、表面張力でドームになります。気泡は爪楊枝でつぶします。
- 硬化させる。UVレジンはUVライトで数分、ボンド類は一晩以上が目安です。厚く盛ったものほど時間がかかります。
- 仕上がりを確認する。反り、気泡、縁からのはみ出し、ベタつきをチェックします。
自作が向いているもの
数枚から数十枚の自分用や推し活の一点もの、業者に頼む前の試作に向いています。材料費は数百円から始められ、その日のうちに完成します。
自作の限界
- 硬質にならない。水性ボンド系は乾いても弾力が残り、UVレジンは薄いうちは硬くても、3mm以上に厚盛りすると内部が硬化しきらず、ベタつきや黄変が出やすくなります。
- 厚みが揃わない。手盛りでは1ピースごとに盛り高さが変わり、シート内で見た目がばらつきます。
- カットの精度。絵柄の輪郭どおりに何十ピースも切るのは、手作業では時間がかかり、線もぶれます。
- 数を揃えられない。配布物や販売物として数百〜数万枚を同じ品質で揃えることは、自作では現実的ではありません。
- 安全性と粘着力。人に渡すもの、とくに子どもが触れるものは、樹脂の硬化不良や粘着剤の品質が問題になります。
よくある失敗と対策
- 気泡が残る。混ぜたあと数分置く、細く垂らす、爪楊枝やライターの熱(UVレジンは不可)で表面の泡を割る、といった方法があります。厚盛りほど泡は抜けにくいので、2回に分けて盛る方法もおすすめです。
- 縁から流れ落ちる。絵柄の縁ギリギリまで盛らず、0.5mmほど手前で止めます。カットの角を丸めておき、台紙は水平に置いてください。
- 表面がベタつく。多くはUVレジンの硬化不足(厚すぎ・ライトの出力不足・白や濃い色の絵柄でUVが届かない)が原因です。薄く重ねるか、硬化時間を延ばします。
- 黄ばむ。安価なレジンや硬化不足は黄変しやすいです。耐黄変タイプの樹脂を選び、直射日光の当たる場所に長期間置かないようにしてください。
- 台紙が反る。薄いシール用紙に厚く盛ると、硬化時の収縮で反ります。厚手の用紙を使うか、樹脂を薄めに盛ってください。
- 白フチが出る。カット位置と絵柄がずれると縁に白地が出ます。絵柄の外側に1〜2mm色を伸ばした「塗り足し」を作っておきます。
作業の安全
未硬化のレジンやエポキシは皮膚につくとかぶれることがあります。使い捨て手袋をして、換気のよい場所で作業し、UVライトの光を直接見ないようにしてください。硬化後の樹脂ごみは可燃ごみとして出せる自治体が多いものの、お住まいの分別区分に従って捨ててください。
3. 業者に頼む方法(オリジナル制作・OEM)の流れ
工場では、印刷 → 樹脂の定量塗布 → 硬化 → 精密カット → 検品 → 個包装、という工程で作ります。樹脂はディスペンサーで1ピースずつ同じ量を置き、硬質エポキシは加熱して硬化させるため、厚みと硬さが揃います。発注側から見た流れは次のとおりです。
- 数量と用途を伝えて見積りをとる。シート数(1シートに入るピース数)と、配布か販売かで最適な仕様が変わります。
- 絵柄を入稿する。下の入稿手順に沿って、SVG・PDFのどちらか1つに絵柄を配置します。当社ではカットラインと白版を作成します。ピースサイズは最小約10mm〜最大30〜50mmが目安で、形状・厚み・配置に合わせて調整します。線幅0.3mm以上、角R1mm以上、ピース間隔4mm以上を目安にご準備ください。
- 実物サンプルを確認する。量産と同じ工程で作ったサンプルで、硬さ・透明感・色味・カット位置を確認します。色やカット位置はこの段階で調整し、ご承認いただいてから量産に進みます。
- 量産・検品・納品。全数検品し、1シートずつOPP袋に入れて納品されるのが、配布・販売用の標準的な仕上がりです。
入稿は、この3ステップで
絵柄を配置できる方はテンプレートから、画像・ロゴをお持ちの方は素材を添えたご相談から始めていただけます。テンプレートは登録なしでダウンロードできます。
- ZIPを解凍して、使い方PDFを見ます。
01_使い方.pdfを開いてください。1ページ目に配置手順、2ページ目に各ピースの塗り足し・安全域をまとめています。 - 「02_絵柄を置く」のSVG・PDFのどちらか1つを開きます。90×178mmのシール配置面にある80×168mmの配置範囲内へ、各ピースの仕上がりの輪郭を収めてください。ピース間隔4mm以上を目安に、形状や塗り足しに応じて当社で配置を調整します。紙台紙は90×220mmで、このテンプレートはシール配置面用です。1ピースは最小約10mm〜最大30〜50mmが目安です。ピース数は絵柄のサイズと配置に応じて調整します。
- ガイド線を消して保存し、フォームから送ります。PDFや画像はお見積りフォームに直接添付できます(PNG・JPG・WebP・PDFを3点、合計5MBまで)。AI・SVG・PSD・ZIPや大きいファイルは、共有URL欄をご利用ください。Google Driveはリンク先を当社が閲覧できる設定にしてください。
SVGの配置先と、提出前のガイドの消し方
02_絵柄_ここに配置グループへ絵柄を置き、提出前に01_ガイド_提出前に非表示グループを非表示にしてください。PDFを使う場合も、安全範囲などのガイド線を提出用データから削除してください。PNG・JPGも、仕上がり寸法で300dpi以上なら受け付けます。90×178mmのシート全体では1,063×2,103px以上が目安です。カットラインと白版は当社で作成します。
ZIP内容:README、2ページの使い方PDF、編集用SVG・PDF、配置イメージとチェックのPDF。個別に開く場合は編集用SVG/編集用PDF(90×178mm・1ページ)をご利用ください。
1ピースごとの塗り足し・安全域
背景色や写真はカット線の外側へ2mm伸ばし、文字や重要な絵柄はカット線の内側1.5mm以上に収めてください。シート外周の配置余白とは別に、各ピースで確保します。
ご自身でデータを仕上げる場合は、CMYKでの作成と文字のアウトライン化をおすすめします。白版やカット線もご用意いただく場合は、名前を付けた別レイヤーに分けてください。RGBの画像も受け付けます。当社で印刷用にCMYKへ変換するため、蛍光色や鮮やかなピンク・緑・青は少し落ち着いた色味になることがあります。色味は、価格に含まれる量産前の実物サンプルでご確認いただけます。最終製造データは編集可能なAI形式で、文字をアウトライン化し、印刷絵柄・白版・カット線を別レイヤーに整えます。透明に残したい部分がある場合は、ご希望をお知らせください。
配置イメージと、提出前のチェック
絵柄の大きさと余白の取り方を示した配置の参考図です。ご自身のデザインを配置する際は、絵柄を詰め込みすぎず、それぞれの輪郭の間に余白を残してください。
使うソフトに合わせて進める
Illustratorをお使いの方(PDFから)
- 編集用PDFをIllustratorで開き、アートボードが90×178mmであることを確認します。
- 新しいレイヤーを作って絵柄を配置します。元のガイド線は、配置を確認するために残しておきます。
- 提出用のコピーを作り、ガイド線を非表示または削除します。リンク画像は埋め込み、文字はアウトライン化してください。
- PDFまたはAIで保存し、開き直して絵柄とサイズを確認します。PDFはフォームに添付、AIは共有URLでお送りください。
元データも別に保存しておくと、修正がしやすくなります。Adobe公式:アートワークの保存
Inkscapeをお使いの方(SVGから)
- 編集用SVGを開きます。ページは90×178mmで設定済みです。
- 「レイヤーとオブジェクト」で
02_絵柄_ここに配置を選び、絵柄を配置します。画像を読み込む場合は、埋め込みを選びます。 01_ガイド_提出前に非表示を非表示にし、ガイド線が消えたことを確認します。- 編集用SVGを保存してから、PDF形式で別名保存します。書き出す範囲はページ全体を選び、文字はパスに変換します。PDFを開き直し、90×178mmとガイド線の有無を確認して添付してください。
画面の名称はバージョンによって異なります。Inkscapeマニュアル:PDFへの保存
スマートフォン・画像やロゴだけで相談したい方
- お持ちの絵柄・ロゴ・写真を用意します。なるべく元の大きい画像をお使いください。
- フォームで「画像・ロゴから相談したい」を選び、画像を添付します。まだ素材がない場合は「デザインから相談したい」をお選びください。
- 用途欄に、希望の絵柄の数・大きさ・配置・納品希望日を分かる範囲でご記入ください。手描きの配置メモを撮影した画像も、相談資料として添付できます。
お送りいただいた素材をもとに、制作に必要な作業とお見積りをご案内します。テンプレートの編集が難しい場合も、そのままご相談いただけます。
画像・ロゴを添えて相談する当社で行うこと・お客様にお願いすること
- 制作料金に含むもの
- ご入稿いただいた絵柄のカットライン・白版の設計。仕上がりを確認する実物サンプルも含みます。
- デザイン制作が必要な場合
- 新しい絵柄の制作は¥80,000〜(税込¥88,000〜)です。お持ちの素材への加工や配置のご依頼は、必要な作業と費用をお見積り時にご案内します。
- お客様にお願いすること
- ご自身が権利をお持ちの絵柄、または使用の許諾を得た絵柄のご用意、共有リンクの閲覧設定、当社からお送りする確認データ・実物サンプルのご確認をお願いいたします。
ぷっくりシールラボの最小ロットは、同じシートデザインで1,000シートからです。標準仕様は硬質エポキシで、盛り高さは最厚部で約3〜5mmです。版代・型代・実物サンプルを含む1シート価格でご案内しています。最小ロットや樹脂の種類・厚み・硬さは業者ごとに異なるため、数量・厚み・硬さをそろえて比べると、違いが分かりやすくなります。
自作か、業者か — 判断の目安
| 見るところ | 自作が向く | 業者制作が向く |
|---|---|---|
| 枚数 | 数枚〜数十枚 | 数百シート以上(配布・販売) |
| 硬さ・厚み | やわらかめ・薄めでもよい | 硬質の「押しても凹みにくい」質感が要る |
| 仕上がりの揃い | 1点ものでよい | 全ピースの厚み・カット・色を揃えたい |
| 納期 | 今日中〜数日 | 1〜2か月の余裕がある |
| 予算 | 材料費数百円〜 | 数十万円〜(当社は1,000シート¥480,000・税抜から) |
| 渡す相手 | 自分・友人 | お客様・不特定多数(安全性・品質の責任が伴う) |
4. 数量と費用・納期の目安
型代は量産価格に含まれる場合も、別途計上される場合もあります。「型代込み」という表示だけで割安とは判断できません。台紙サイズ・ピース数・素材・厚み・実物校正の有無をそろえ、送料まで含めた総額でご比較ください。当社は、版代・型代・試作・全数検品・OPP個包装・通常の国内送料を含む、次の量産価格をご案内しています(税抜、2026年10月基準)。
| 用途の例 | 数量 | 1シート価格 | 総額 |
|---|---|---|---|
| 展示会・採用イベントの配布、物販のテスト販売 | 1,000シート | ¥480 | ¥480,000 |
| ライブ物販・ファンクラブ特典 | 3,000シート | ¥280 | ¥840,000 |
| 全国キャンペーンの総付景品 | 10,000シート | ¥180(税込¥198) | ¥1,800,000 |
| 大型キャンペーン | 30,000シート | ¥160 | ¥4,800,000 |
標準仕様はシート90×178mm・紙台紙90×220mmです。ピース数はサイズと配置に応じて調整します。納期は入稿から約40日(実物サンプル確認込み、10,000シート超は約50日)。価格の詳細と総額の計算は制作料金と税込総額の一覧をご覧ください。
5. 頼む前に知っておきたい注意点(商標・権利・景品表示法)
- 商標。「ボンボンドロップ」は株式会社クーリアの登録商標です。商品名や販売名に使うことはできません。「〇〇風」として市販品の絵柄をまねることも避けてください。
- 権利・著作権。既存のキャラクターや他社のデザインを使う場合は、権利者の許諾書が必要です。自作でも、アニメやゲームのキャラクター、市販シールの絵柄を複製して配布・販売すると著作権侵害になります(私的利用の範囲なら自分で作って自分で使うことはできます)。自社キャラクターやオリジナルの絵柄なら書類は不要です。
- 景品表示法。購入者へのプレゼント(総付景品)として配る場合、景品の上限は取引額1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引額の20%(いずれも税込で判定)です。1シートを1景品とするなら、税込200円以下の単価に収めると扱いやすくなります。
- 子ども向け。シールには小さなピースが含まれます。未就学児に渡す場合は、誤飲に配慮した対象年齢表示(例:3歳以上)をご検討ください。
- データ。細い線は樹脂で見えなくなり、鋭角は形が崩れます。線幅0.3mm以上、角R1mm以上を目安に、業者のテンプレートに沿って入稿すると、手戻りを減らせます。
6. よくある質問
自作のUVレジンで、市販品のような硬さになりますか?
1シートや10シートだけ、業者に頼めますか?
業者に頼むと費用はいくらからですか?
100均のグルーや木工用ボンドでも作れますか?
ポッティング加工とぷっくりシールは同じものですか?
納期はどれくらいかかりますか?
配布や販売に使うなら、業者制作へ。 当社の「ぷっくりシールラボ」は、硬質エポキシのぷっくりシール(ドロップシール)を1,000シートから、版代・型代・実物サンプル・国内送料込みの1シート価格でオリジナル制作しています。翌営業日までに、お見積りまたは仕様の確認事項をご案内します。
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